大相撲三賞(敢闘賞・技能賞・殊勲賞)の受賞基準とは?相撲界の今後は三賞でわかる!

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大相撲の千秋楽で、
優勝力士の他に送られる三賞。

殊勲賞
技能賞
敢闘賞

とありますが、
これらの賞を受賞する基準とは一体?

また、
三賞について詳しく掘り下げたいと思います。



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三賞の特徴

この三賞に関して、
大前提となるのが、

幕内の取り組みで勝ち越すこと
が受賞の条件となります。

過去に1度も、
負け越し力士が受賞したことはありません。

また、
横綱・大関も受賞できません。

そして、
三賞の振り分けですが、
殊勲賞・敢闘賞・技能賞 と、
それぞれ相撲の取り組み内容 によって決まります。

受賞者に関しては、
複数人出ることもあれば、
該当者なしとして、見送られる場所もあります。

中でも敢闘賞は、
一場所に3力士が受賞という場所も何度か見受けられます。

逆に、
平成21年度においては、
その年全6場所、殊勲賞の該当者は現れませんでした。

ちなみに、
平成30年秋場所で、
三賞創設以来初の三賞該当者なし
という珍事が起きました。

三賞の賞金

そして、
この三賞の賞金というのが、
一つの賞につき200万円。

もし、
三賞全て一人で受賞したなら、
600万円ゲット!になります。

それでは、
次に具体的に三賞の受賞条件を見ていきましょう。

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三賞それぞれの受賞条件

ここでちょっと疑問?
技能賞はなんとくなく想像つきますが、
そもそも”殊勲””敢闘”ってどんな意味何でしょうかね?

そこから見ていきたいと思います。

『殊勲』
特別に他よりすぐれた、てがら。

なるほど!
では、こちらも。

『敢闘』
勇ましく戦うこと。果敢に戦うこと

敢闘と殊勲の意味が直接直結はしませんが、
とりあえず大相撲において三賞に関しては、
それぞれ意味があるよ、

ということで納得していただけるでしょうか。

<殊勲賞>

大相撲における殊勲賞とは、
優勝した力士や横綱から白星を挙げた力士
に与えられる賞になります。

優勝争いに影響を与えたという点がポイントです。

例えば、
優勝力士が14勝1敗の成績を収めたとき、
その1敗をつけた力士は、
殊勲賞の有力な候補です。

また、
関脇以下の力士が優勝した場合にも受賞することもあります。

最近では、
関脇で初優勝した御嶽海が受賞しています。

<技能賞>

技能賞はその名の通り、
優れた技能を発揮した力士に与えられます。

技能=決まり手、相撲のうまさ

といったところでしょうか。

力士のイメージでいうと、
パワー系でなく
小兵力士が技を駆使して”上手い”と感じさせる相撲、

ですかね。

ちょっと古いですが、
・技のデパート舞の海(5回)
・お兄ちゃん若乃花(6回)
などが常連でした。

最近では
嘉風が4回名前を連ねています。
(平成30年9月時点)

<殊勲賞>

殊勲賞で言われるのが、
「敢闘精神溢れる相撲をした力士に与えられる」
ということなのですが、

具体的には、
殊勲賞にも、技能賞にも当てはまらない好成績
を収めた力士に与えられるケースが多いです。

・10勝以上の大勝ちをした力士
・新入幕で二桁勝利を収めた力士
・横綱、大関を破っての勝ち越し力士
・ベテラン力士に対して激励の意味を込めて

ですので、
敢闘賞、技能賞に比べて、
受賞車の割合が多いです。

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三賞から見る現在の相撲事情

平成30年の秋場所では、
初めて三賞それぞれの受賞者がいない
という異例の場所となりました。

この
”三賞該当者なし”から見えてくること。

それは、
上位陣が盤石である
ということ。

相撲界で横綱、大関がしっかり働いている
という点ではこれはある意味いいことです。

しかし、
その裏を返せば実は危機的状況なのかもしれません。

というのも、
上位を脅かす次世代の力士が出てきていない、
という点です。

『三賞該当者なし』
という事例がいい例です。

上位陣が安泰

というのもいいのですが、
白鵬や稀勢の里を追いやるまでの次の候補が、
見当たりません。

4横綱4大関

といった時期もありましたが、

個人的には、
これら力士たちが我先にとしのぎを削って、
頂点に登りつめる前の”戦国時代”的な段階が、
一番見ていて面白ように思います。

そいうった時期には、
当然三賞を受賞する力士も多く見られ、
こちらもある意味相撲界が盛り上がっているように
感じられます。

つまり、三賞とは、
次世代力士台頭バロメーターなのです。

そういった意味でも、今後、
三賞受賞者が多くなった時にこそ、
次の世代が新しい時代を築いていくものだと思っています。



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