西武ライオンズのFA流出選手一覧とその多い理由とは?なぜみんな出て行く?



プロ野球において、
日本シリーズを終えたオフシーズン、
来季に向けた動きが騒がしくなるこの時期。

そこで紙面やネットに踊るのが、
FA(フリーエージェント)の文字。

長年、在籍してきた球団を離れ新天地へと移籍する姿は、
見ている側はもちろん、
FAする選手やチームメイトたちにも少なからず複雑な心境であろう。

そんなFAであるが、
やたらFA流出が多い球団が….

それは、
西武ライオンズ

過去には、清原、工藤、石毛をはじめ、

今騒がれている、
浅村、菊池、炭谷など、みんないなくなったら大丈夫?
と、球団の顔的選手たちまでFA候補。

一体、なぜ西武はFA流出が多いのだろうか?



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過去の西武のFA選手一覧

では早速見ていこう。
名前だけ見てもそうそうたるメンバーである。

1994年
工藤公康(→ダイエー)
石毛宏典(→ダイエー)

1996年
清原和博(→巨人)

2003年
松井稼頭央(→メッツ)

2005年
豊田 清(→巨人)

2007年
和田一浩(→中日)

2010年
細川 亨(→ソフトバンク)
土肥義弘(→アメリカ独立L)

2011年
許 銘傑(→オリックス)
帆足和幸(→ソフトバンク)

2012年
中島裕之(→アスレチックス)

2013年
片岡治大(→巨人)
涌井秀章(→ロッテ)

2015年
脇谷亮太(→巨人)

2016年
岸 孝之(→楽天)

2017年
野上亮磨(→巨人)

2018
浅村栄斗(→楽天)
菊池雄星(→マリナーズ)
炭谷銀仁朗(→巨人)

2019
秋山翔吾(→?)

かつて、
常勝軍団のチームリーダー 石毛を始め、
エース工藤、

チームの顔として活躍してきた、
清原、松井稼頭央、

FAではないが、
秋山幸二だって、
辻発彦だってトレードされている。

最近で見たって、
涌井や岸といったエースを簡単に(簡単ではないだろうが)、
よそに出している。

そう、西武は生え抜かないチームなのだ。
それにしても、出しすぎでしょう。

さあ、ここで本題。
一体なぜ西武はこんなにFA流出が多いのであろうか?


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西武選手のFA流出が多い理由

近年の西武ライオンズのFAの裏側で見受けられる、
2つのキーワードは

お金と誠意

である。

常勝期の西武には確かにお金があった。

西武鉄道グループのドン堤義明が、
西武ライオンズのオーナーになるや、

最新鋭かつ充実した設備の導入、
球場の整備など注ぎ込み、
西武ライオンズの黄金期を作り上げた。

関東で一人勝ちの人気を誇っていた巨人と、
肩を並べるほどの人気球団にまで成長。

しかし、
西武グループの度重なる不祥事でオーナーを辞すると、
チームの経営体制にも変化が生じる。

チームは緊縮財政の経営方針に移行。
下り坂に入った高年棒選手を流出させコストを減らす、
もしくは見返りに入ってくる移籍金で球団経営を潤すという

というのが今の西武なのだ。


堤義明氏が設備投資した、
西武の野球環境も今では廃れたもので、
他球団と比べても見劣るところが多い。


また、
名フロント 根本陸夫氏は、
「一度手がけた選手は一生面倒を見ろ」という方針のもと、
常勝軍団を築き上げたものの、

ある西武OBの話でも、
「球団の幹部候補になれるのは一握り。
引退後の保証は何もない」

というから、
当然、西武に対する未練もない。

かつてのチームリーダー
石毛宏典は絶対西武の幹部候補だと思っていた。
工藤公康だって。おかしいって!


メジャー帰りの、
松井や中島が帰国後、
西武に戻らないのにも表れているのではないだろうか。

人としての心情的にも、
”去る者追わず”の体制に誠意など感じられるわけがない。

そういう現状を目の当たりにしてきた選手は、
FA権を取得するや、
当然誠意のある(少なくとも西武より)他球団へと流れていく。

2018年浅村栄斗に関しても、
それでも渡辺久信の誠意を込めた残留要請にかかわらず、
FAに名乗りをあげてしまった。

「浅村までも…」
これが西武の現状なのだ。


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確かにこれはビジネスである。

自分を必要としてくれる場所を選ぶことは決して間違いではないと思う。
しかし、
そこに自分を育ててくれた恩や情が、
どちらに傾くのかという天秤にかけられる。

西武は、
その天秤が他球団に比重が傾くようである。

同じように日本ハムも、
流出される選手も多く見受けられるが、
日ハムに関しては球団の方針が明確でかつ計画的に球団経営を行っている。

その理由を裏付けるのが、
ダルビッシュや大谷が抜けたって、
決して順位を落とさないのがすごい。

それは、
主力が抜けることを想定して、
次の戦力を育て上げているのである。

さて、西武に関しては?

日ハムの球団主導に対して、
西武は選手主導。
選手側がチームを離れていくように見えてならない。

かつて、
広島の新井がFAで阪神移籍の時、
涙を流しながら会見をしたのに広島愛を感じた。

西武の選手は..ちょっと違うんだよな。


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