高校野球で久しぶりに、
プレーでスタンドを埋める選手はご存知ですよね。
清宮幸太郎
彼の魅力は何といってもバッティング。
高校野球通算ホームラン記録も、
過去1人しかいない、100本超えも見えてきた。
しかし、個人的にこの、
”通算ホームラン記録”というものは信用ならないのだ。
その証拠に、
過去歴代1位の107本を記録した、
山本大貴
彼はプロに行っていないのだ。
100本も打ってなぜアマ?
また、
歴代10傑に名を連ねる選手にはある法則と意外な結果が…。
そんな視点で、
高校通算本塁打の歴代記録を見てみよう。
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高校野球通算ホームラン歴代記録一覧
清宮幸太郎は通算111号と
歴代1位に。
それ以下の選手もそうそうたるメンバーが名を連ねる。
97本 黒瀬健太 初芝橋本-ソフトバンク
94本 伊藤諒介 神港学園-法大-大阪ガス
87本 中田翔 大阪桐蔭-日本ハム
86本 大島裕行 埼玉栄-西武
85本 横川駿 神港学園-立命館大-王子
83本 鈴木健 浦和学院-西武-ヤクルト
83本 中村剛也 大阪桐蔭-西武
71本 高橋周平 東海大甲府-中日
71本 奥浪鏡 創志学園-オリックス
70本 城島健司 別府大付-ダイエー(ソフトバンク)-マリナーズ-阪神
70本 平田良介 大阪桐蔭-中日
以下主な選手
69本 筒香嘉智 横浜高-横浜
65本 大田泰示 東海大相模-巨人-日本ハム
64本 清原和博 PL学園-西武-巨人-オリックス
62本 今宮健太 明豊-ソフトバンク
61本 松田宣浩 中京(岐阜)-亜細亜大-ソフトバンク
60本 松井秀喜 星稜-巨人-ヤンキ-ス-エンゼルス-アスレチックス-レイズ
56本 山崎武司 愛工大名電-中日-オリックス-楽天
56本 大谷翔平 花巻東-日本ハム
通算本塁打で名を連ねる選手は、
大抵プロに進んでいる。
しかし、
ここで面白いの事実が歴代の中で、
プロ野球選手になっていない選手が、
実は同じ高校出身なのである。
その中に、
通算ホームラン元歴代1位の山本もいるのだが、
・伊藤諒介
・横川駿
3選手ともに神港学園野球部なのである。
このことは、
一体何を意味しているのであろうか?
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高校歴代ホームラン記録はあてにならない!
そもそも、
高校生の本塁打の数というものは、
練習試合も含まれる。
ということは、
練習試合の多い学校はホームランの数も多くなるのは当然の話。
こと、
”神港学園”は練習試合の多い学校と聞く。
さらに、
この神港学園のグラウンドは狭いのである。
つまり、
神港学園の3選手のホームランの数というのは…
お分かりであろう。
条件が違いすぎるのだ。
清原和博も、松井秀喜も、
70本以上ホームランは打っていない。
高校時代あれだけ騒がれた2人でさえ。
ということで、
通算ホームラン記録などというものは、
参考記録程度のモノでしかないのである。
とはいえ、
高校時代100本以上のホームランを叩き出した、
山本大貴はプロに行っても?
と思ってしまうのだが、
彼自身が自分の実力をわかっていたようである。
何より山本はプロ志望届けを出していない。
なぜ山本大貴はプロに行かなかったのか?
山本が本塁打を量産した打法というのが、
すくい上げる打撃が特徴。
山本自身、
『速い球や、高めの球には自分の打撃は通用しない』
とよくわかっていた。
プロの投げる速球に対応できない、
そして、
アマチュアの世界に身を置くこととなるのであるが、
ここでも現実を突きつけられることとなる。
JR西日本野球部の門をたたくも、
その3年で放ったホームランはたったの4本。
足も肩もずば抜けていたわけでもなく、
守備の評価も高くなかった。
これが、
通算ホームラン記録を持つ男のプロに行かなかった理由である。
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最後に
清宮幸太郎は山本大貴の記録を抜き去った。
しかしそれは、
甲子園が終わってからの、
すべての高校生が平等に参加できない大会でのこと。
そう、
この数字は決して選手を評価するバロメーターではないのだ。
マスコミがこぞって、
数字を数え上げているのが、
不思議でしょうがない。
とはいえ、
清宮の人気は勢いをとどめない。
この過剰な清宮フィーバーが、
清宮幸太郎という素質を、
ぶち壊さないことだけを願うばかりである。
今回のことで、
野球はホームランだけではない、
数字でもないということを物語っている。
我々ファンも、
そういったレベルの高い視線で見ていきたいものだ。
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