MGC（マラソングランドチャンピオンシップ）とは？選考方法と出場選手一覧！

2020東京オリンピックに向けて、
主役である選手選考もいよいよ佳境にさしかかってきています。

そこで最近よく耳にするのが、
MGC

これは、
東京オリンピックマラソン日本代表選考大会
M arathon （マラソン）
G rand （グランド）
C hampionship　（チャンピオンシップ）

の略であります。

今までのオリンピック代表選考会とは異なり、
１つの大会で、
わかりやすく、公平に選考しようという新たな試みでありますが、

それでも、
少々複雑な仕組みとなっていますので、
息子でも簡単にわかるように解説していきたいと思います。

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東京オリンピックマラソン日本代表とMGC

まずは、MGCのおさらいから。

MGC（マラソングランドチャンピオンシップ）
2019年9月15日に開催されるマラソン大会で、
東京オリンピックの代表選考レースとなります。

このレースで、
東京五輪マラソン日本代表に内定する選手は2名。

このレースで優勝すれば、
文句なくその場で代表内定！
これは分かりやすい！

そして、残り1人の選考がちょっとややこしい。

MGC　2位と3位選手に関して

つまりどうゆうことかというと、

まず、
MGCというレースの概要から説明しなければいけません。

mgcに出るにはMGCシリーズから

MGCという大会は、
誰でも出場できるのかというとそうではなく、
一定の条件をクリアしなければなりません。

その条件というのが、
予選大会とも言える、
”MGCシリーズ”（マラソングランドチャンピオンシップシリーズ）
という、指定レース。

簡単にいうと本戦（MGC）に出るための予選会になるでしょうか。

この予選会で設定された
・タイム
・順位
をクリアしなければなりません。

その指定されたレース＝MGCシリーズと設定条件がこちら、
対象期間は、
2017〜2018シリーズ
2018〜2019シリーズ　

この結果をもとに、
2019年9月15日開催のMGCを目指します。

＜男子＞

＜女子＞

基本的にはこれをクリアしなければならないのですが、
裏技というか例外があります。

それは、

をクリアした選手は、

ワイルドカードとして、
MGCに出場可能となります。

と、

MGCの選考の優勝者以外の残りの1枠について、
ここで話を戻しますと、

MGC　2位と3位選手との比較で、

とありましたが、

この、
『ＭＧＣ派遣設定記録』 というのが、

つまり、
予選＝MGCシリーズ・ワイルドカードで
この”ＭＧＣ派遣設定記録”を持っている方が強いということになります。

例えば、
2位選手＝
MGCシリーズ:2時間9分30秒

3位選手=
シカゴマラソン:2時間5分29秒

となった場合、
”ＭＧＣ派遣設定記録”をクリアしている、
3位選手の方が2人目の代表内定となるわけです。

ポイントは、

しかし、
現在の日本記録が
大迫傑選手の2時間5分50秒

つまり、
『ＭＧＣ派遣設定記録』＝日本記録以上のタイム
ということになるので、

現実的には、
MGC 1位・2位選手が選出されることになるでしょう。

そして、
東京オリンピックのマラソンは3枠。
もう1人出場可能ということで、

3人目の選出方法が、
MGCファイナルチャレンジ
というものとなります。

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MGCファイナルチャレンジとは？

2019〜2020　にかけて行われる以下の大会で、

派遣設定記録をクリアした最上位の選手が最後の1枠に内定します。
（派遣設定記録は2019年5月発表予定）

なお、
クリアした者がいない場合は、
MGC2枠に入らなかった次点の選手、

つまり、
MGC3位もしくは2位の選手が、
最後の代表の座を射止めるのです。

とまあ、
これが新しいマラソン日本代表の選考方法であります。

では、従来の選考方法と比べて、
どのように変わったのでしょうか？

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MGC出場権獲得者一覧

現在、
MGCの出場権を持った選手は以下の通りです。

＜男子＞
村澤明伸　（日清食品グループ）：北海道マラソン2017
大迫傑　　（ナイキ・オレゴン・プロジェクト）：第71回福岡国際マラソン
上門大祐　（大塚製薬）：第71回福岡国際マラソン
竹ノ内佳樹（NTT西日本）：第71回福岡国際マラソン
川内優輝　（埼玉県庁）：ワイルドカード（第71回福岡国際マラソン・第48回防府読売マラソン）

園田隼　　（黒崎播磨）：第67回別府大分毎日マラソン
設楽悠太　（Honda）：東京マラソン2018
井上大仁　（MHPS）：東京マラソン2018
木滑良　　（MHPS）：東京マラソン2018
宮脇千博　（トヨタ自動車）：東京マラソン2018

山本憲二　（マツダ）：東京マラソン2018
佐藤悠基　（日清食品グループ）：東京マラソン2018
中村匠吾　（富士通）:第73回びわ湖毎日マラソン
岡本直己　（中国電力）：北海道マラソン2018
谷川智浩　（コニカミノルタ）：北海道マラソン2018

大塚祥平　（九電工）：北海道マラソン2018
中本健太郎（安川電機）：北海道マラソン2018
藤本拓　　（トヨタ自動車）：ワイルドカード（シカゴマラソン2018）
服部勇馬　（トヨタ自動車）：第72回福岡国際マラソン
山岸宏貴　（GMOアスリーツ）：第72回福岡国際マラソン
福田穣　　（西鉄）：第72回福岡国際マラソン

＜女子＞
前田穂南　（天満屋）：北海道マラソン2017
松田瑞生　（ダイハツ）：第37回大阪国際女子マラソン
安藤友香　（スズキ浜松AC） ：第37回大阪国際女子マラソン
関根花観　（日本郵政グループ）：名古屋ウィメンズマラソン2018

岩出玲亜　（ドーム）：名古屋ウィメンズマラソン2018
野上恵子　（十八銀行）：名古屋ウィメンズマラソン2018
鈴木亜由子（日本郵政グループ）：北海道マラソン2018
小原怜　　（天満屋）：ワイルドカード（名古屋ウィメンズマラソン2018・ベルリンマラソン2018）

この中から、
東京オリンピックの舞台に立っているランナーがいる確率は、
非常に高いと思います。

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従来の選考方法と比べて

今回のMGCは一言で言って、
”わかりやすい選考”
と言えると思います。

その裏を返せば、
以前までの選考というのは、
わかりづらく”もやもや”が残る選考でした。

世界陸上で銀メダルを獲得した市橋有里に、
早々とオリンピックに内定を出したところ、
選考会で好記録続出の選手を切らなければならない事態を招いたり、

選考会でタイム、順位ともに申し分ない記録を出しながら、
内定が出ず、
オリンピックまでにもう1レースを強いられた、
福士加代子。

などなど、
？？？という選考にMGCはストップがかけられるのか？

MGC自体が勝てばオリンピックという一発勝負のレース、
公正でわかりやすい選考になると思いますし、
期待しています。

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最後に

かつてはメダルが計算できる種目でした、
マラソン競技。

ここ最近は、
男女共メダル圏内からは遠ざかってしまっていますが、
地元開催というメリットを生かして、
頑張ってメダルを確保して欲しいと思います。

そういった点でも、
MGCでの内定は、早い段階での選定となり、
オリンピックまでに時間の猶予が与えられ、
余裕を持って準備に取り掛かれるはずです。

選ばれし選手のみ出場できるマラソン競技会、
MGC　大いに注目して見ていきたいと思います。

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