最近のプロ野球のトレンド
監督コーチを経験しないで監督になる
現役引退後即監督就任。
最近では、
巨人 高橋由伸（2016〜18）
阪神 金本知憲（2016〜18）
ロッテ 井口資仁（2018〜）
三人誕生し、
そのうち、
高橋監督と金本監督は3年目で退任。
井口も1年目は5位と、
結果は残せていない。
過去にも何人か、
このような経歴の監督がいるが、
彼らの成績はどのようなものであったのか？
なぜ球団は現役引退即監督に走るのであろうか？
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歴代の現役引退後即監督
現役引退後に即監督就任したのは、
実はあまりいない。
稲尾和久（1970年 西鉄）
長嶋茂雄（1975年 巨人）
広瀬叔功（1978年 南海）
有藤通世（1987年 ロッテ）
伊東 勤（2004年 西武）
これに前出の3人が加わるのだが、
そんな彼らの成績はというと、
藤田宗一（5位 5位）
稲尾和久（6位 6位 6位 4位 4位）
長嶋茂雄（6位 1位 1位 2位 5位 3位）
広瀬叔功（6位 5位 6位）
有藤通世（5位 6位 6位）
伊東 勤（2位 3位 2位 5位）
就任1年目の実績を見ても、
最下位 3人
5位 2人
と惨憺たる成績であった。
巨人 長嶋茂雄に関しては、
開幕6試合目に最下位に転落してから、
一度も順位を上げることなくシーズンを終えている。
あの長嶋であっても、である。
実際、
この中で実績を残したといえば、
伊東勤
ただ一人だけであるが、
西武で育てば名監督になれる
と言わんばかりの監督排出率、
そして、
優勝までたどり着く確率もかなり高い。
渡辺久信
工藤公康
田辺徳雄
秋山幸二
辻発彦
そして伊東勤
やってないのは清原くらいと、
そうそうたるメンバー。
伊東は早かれ遅かれ監督になる人物で、
結果を残しても驚かない。
それでも、
就任1年目は2位。
その後のCSを勝ち抜き、日本シリーズに出場。
セリーグ中日を4勝3敗で下し、
下克上を成し遂げるから流石である。
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高橋、金本は辞任すべきであったのか？
それでは、
2018年辞任した2人の監督の成績はというと、
高橋由伸（2位 4位 3位）
金本知憲（4位 2位 6位）
監督、コーチ未経験という点と、
歴代の監督衆を考慮したらまだ見れる成績かと。
3年で辞めるのは早すぎる。
確かに、
コーチを経験したり、
現場を離れて今一度野球の事を勉強したり、と、
監督になる為には準備をしてきた人がそれならわかる。
しかし、
それができない分、
現場で学ぶスタイルを容認しての人選でしょ。
すぐに結果を求めて、
監督を任せている訳でないはずだから、
もうあと1、2年くらいは、
我慢してもいいのでは？と思う。。
高橋由伸に関してみても、
優勝がないだけで、
Aクラス2回を確保している。
これが巨人で監督をやるという厳しさなんだな
つくづく実感してしまう。
とはいえ、元はといえ、
現役引退後にその選手を監督にしてしまう
という発想にこそ、
ただただ疑問しか湧かないのだ。
何せ、
前の年までは自分のことが最優先な訳で。
自分のバッティング、
自分のピッチング
から
いきなりチーム全体を把握し、
チームを勝たせることが仕事に変わる。
そりゃ、
例え野球のエリート、プロであっても、
いきなり監督になって結果を残すことは、
用意ではない。
普通に考えればわかるはずだが、
指導者としての経験不足は当然否めない。
チームが勝てる術を知っている？ いやいや。
若手育成が上手？ いやいや。
チーム事情に詳しい？
現役引退即監督の何に期待して、
なぜ監督を任せるのか？
はっきり言ってわからない。
高橋由伸に関してもう少し話させてもらうなら、
彼は現役続行を望んでいた。
それなのに半ば強制的に引退させられ、
監督の座につかされたわけである。
ただただ、
この時の巨人を指揮できるもの、
指揮したいものがいなかったのだなと思うしかない。
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最後に
個人的に言わせていただくなら、
この”現役引退即監督”は日本球界のために何らいい影響は与えないと思う。
厳しい言い方になるが、
チームを勝ちに導けず、
育成なども疑問であり、
球界全体のレベルダウンも疑わざるをえない。
長い目で見て、
高橋や金本の今回の監督経験が、
第二次政権を任された時に生かされるのであればいいのだが、
ただ、本当にその場しのぎのつなぎの監督であれば、
チームにも、
球界にも、
本人にもメリットが見つからない。
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