プロ野球の背番号18はなぜエースナンバー?球団別 準永久欠番など特別な背番号一覧!

スポーツ


『18』といえば、
プロ野球界においてはエースナンバー
と言われる数字であります。

では、
何故『18』がエースを表すナンバーに、
なったのでしょうか。

また、このように、
数字がただの数字ではなく、
隠れた特別な意味や重みを持つ背番号が
日本球界や球団ごとに存在します。

そんな意味を持つ背番号についても、
紹介していきたいと思います。


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エースナンバー『18』の意味


『18』

は、投手の中でも”特別な数字”
と言っても過言ではないものとなっています。


その理由にも諸説ありますが、
読売ジャイアンツの影響が大きいと、
言われています。


最近はそれほどでもありませんが、
かつて日本球界において、
巨人の影響力というものは絶大で、

「人気実力とも野球といえば巨人」
という時代でした。

そんな強い時代の巨人の投手
藤田元司、堀内恒夫の背番号『18』の印象が強く、

『18』=エースナンバー

と定着していきました。



また、
藤田のより前の中尾碩志も『18』

通算209勝を挙げ、沢村賞を獲得した投手で、
「エースナンバー18の祖」
とも言われています。


そして次第に、
『18』はエース
というイメージが野球界に定着していき、
現在に至るのです。


これ、逆を言えば、
背番号18を背負えるということは、
投手の中でも特別な存在ということを意味します。

その代表的な『18』といえば、

長年背負ってきた松坂大輔。
彼の2018年の背番号と言うと、

『99』

しかし、これは、
9+9=18

ということで、
『18』が背負えなくても『18』を背負っているのです。

やはり、
松坂は『18』ですよね。


また、それ意外に、
数字だけでその選手の存在を語れるような、
背番号があります。


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背番号は選手を語る

このように数字で語れる背番号で、
最近のトレンド背番号を挙げるとすると、

『51』 
『47』

あたりがあげられるでしょうか。



『51』は、
言わずと知れたイチローの背番号です。

俊足、巧打を兼ね備えた、
バッターのイメージも強いでしたが
最近では、好打者がつける傾向があります。


広島の鈴木誠也(現在は1)
中日の京田陽太
DeNAの宮崎敏朗
ソフトバンクの上林誠知

など、
若くて勢いのある選手のイメージも
あります。



一昔では、
50番代なんて、
高卒新人選手が2、3年つける背番号ぐらいにしか
思われていませんでしたが、

活躍し続けるイチローは、
入団当初からの背番号を、
若い番号へ変えることなく付け続け、
とても重みのある背番号へと変化させました。



また同様に『55』も同じ。

『55』=松井秀喜と想像できます。



この背番号は、
王さんのホームラン記録にちなんでつけられた、
数字でしたが、

今では、
松井秀喜の背番号
と言えるくらいの輝かしい50番代となっています。



また、
最初にも述べている『18』ですが、
もう少し詳しく見ていくと、

『右の本格派の投手』
というイメージがあります。


それに対して、最近の、
左投手を表す背番号というものが存在します。
『47』工藤公康です。

かつては、
『34』=400勝投手金田正一
のイメージでしたが、いまは『47』


そしてこれまた、かつては、
その『47』という数字も、
あまりいい番号のイメージはありませんでしたが、

選手の実績が、
背番号の価値を上げたいい例の一つであります。

近年では、
ソフトバンク時代の杉内
巨人 山口
など、

こぞって、
左投手の代名詞的な背番号となっています。

また、近年の傾向で、
右左関係なく若手ピッチャーが背負う番号にも、
なりつつあります。


こういった点でいうと、
しっくりきていたソフトバンク時代の
『47』の杉内でしたが、

巨人に来てからの、
『18』には若干違和感がありますね。


球界の常識的に、これら以外の認識として、
基本的に一桁代の背番号は、
レギュラークラスの野手

10番代(11〜19)の背番号は、
一軍で活躍する好投手が、
つけられる番号となっています。


投手に関しては、背番号だけで見れば、
『18』『17』がエース級

そして、

・野茂英雄や川上哲治、星飛雄馬の『16』
・上原浩治、田中将大(ヤンキース)、菅野智之の『19』
・ダルビッシュ、大谷翔平 『11』

が続きます。


そのように、
球団の枠を超えて受け継がれる、
背番号もあるのですが、

それとは別に球団に馴染み深い背番号
というのも存在します。


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球団を代表する背番号一覧

ここで一つ注意しておきたいのが、
永久欠番。

球団としては、
歴代の背番号の重みやイメージを、
次の世代にも受け継いで欲しいという想いから、
バトンのようにその背番号を託しています。

しかし、
その背番号のイメージが強く特別すぎて、
もう他のイメージを植え付けたくない
ということで二度と使われなくなってしまうのが、

永久欠番であります。

巨人の『1』王貞治、『3』長嶋茂雄
など、
その背番号はもう彼らのもの!
他の選手は付けるべきではない!

それくらい特別な選手の背番号は、
永久欠番になってしまうのです。


話はそれましたが、
永久欠番とまではいかないものの、

引き継がれつつある伝統的な背番号は、
各球団存在します。

そんな背番号を紹介したいと思います。



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<セリーグ>

【広島カープ】

広島というチームは、
背番号にちゃんとした意図のあるチームだと思います。

ドラフト上位の期待の高い選手や、
実績をしっかり積んだ球団の顔になりそうな選手には、
過去に活躍した選手の背番号を当てる傾向が、
見受けられます。

例えば、
『14』大瀬良。
新人の時から『14』付けていますが、

かつての炎のストッパー津田恒実の、
背番号を背う彼はまさに期待の表れ。

2016年ドラフト2位の、
高卒左腕 高橋昂也には、
『34』
これは
かつて左の好投手 川口の背番号を当てています。

現在の空き番号で、
広島の伝統の府系を受継ぐ候補の背番号は、

『1』 前田智徳
『18』前田健太
『25』新井貴浩

であります。

この前田智徳だって、
最初は『31』
これが広島なんです。

『1』『18』は、
番号が番号なだけに準永久欠番扱い。

広島を背負って立つ
“ミスター赤ヘル”候補でないと、
なかなか簡単に与えられないように思います。

強いて挙げるとすれば、現時点では、
鈴木誠也が『1』の有力候補かと思います。

あと何気に、
『5』が空いているんですね。

【ヤクルト】

ヤクルトといえば、
『1』
ですね。

ヤクルトを代表とするバッターになると、
与えられる称号みたいなものです。

若松勉
池山隆寛
岩村明憲
青木宣親
山田哲人

ヤクルトを代表とする、
スラッガーたち。

背番号に恥じない面々が名を連ねます。

あとは、
準永久欠番とも言える、
『6』 宮本慎也
『27』 古田敦也

宮本と言えば、守備の名手。
古田は言わずと知れた名捕手。

期待の大型新人あたりが加入しない限り、
しばらくは使われそうもない背番号であります。


【巨人】

投手に関しては、
やはり『18』が特別な背番号ですね。

今年引退した、
杉内が付けていましたが、
FA入団のご褒美的な感じでした。

現在の実績なら、
菅野が付けてもおかしくない背番号ですね。

野手に関してですが、
巨人の一桁代の永久欠番が、
『1』『3』『4』

ということで、
巨人で少ない一桁代の背番号をつける
ということ自体が栄誉あることのように思います。

その中でも、
『5』清原
『6』篠塚、落合、坂本
『8』原辰徳

と歴代の選手のイメージが背番号に、
重みを加えています。

現在、
『8』が空き番号。

背番号シャッフルの好きな、
原監督。
何かやってくれそうです。


【DeNA】

DeNAとなってまだ、若いチームでして、

他のチームと比べて、
過去の栄光的な背番号に対する想い、
みたいなものは強くないように思います。

それでも、
大洋、横浜時代の流れで、
あえて挙げるとすれば、

『27』平松政次
『17』斉藤明夫
『22』大魔神佐々木
ですね。

しかし、
他球団と比べて、
その功績を次世代に受継げておらず、
彼ら一代限りでイメージが消滅してしまった感があります。

そんな『17』に関しては、
松坂が横浜入団した場合に、
用意してあった番号と言われています。

そうなっていたら、
『17』のイメージも変わっていたかもしれません。

また、
近年では三浦大輔が育てた、
『18』が空き番号になっています。
これもしばらくは準永久欠番扱いかと…。


【中日】

中日の場合、
エースナンバーといえば『18』よりも
『20』が代名詞でした。

杉下茂
権藤博
星野仙一
小松辰雄
宣銅烈

などなど。
星野も小松も最初から、
『20』
を背負うことは許されませんでした。

あの川上憲伸ですら…です。

そんな形で代々受け継がれてきた、
エースナンバーでしたが、

落合監督の時代に、
背番号の大安売りが始まります。

当時の空き番号、
エースナンバーの『20』をはじめ、
『3』ミスタードラゴンズ立浪
『34』山本昌

など、
実績のない新人選手に、
惜しげもなくホイホイ与えていきました。

2018年時点で
『20』は空き番号になっていますが、
かつての、
「中日のエースがつける背番号」
というイメージは薄らいでいます。

2018年、
荒木や岩瀬の引退で、
『2』と『13』が空きますが、

“割と簡単に次の担い手が現れそう…”
というのが、
今の中日のイメージかと思います。


【阪神】

阪神の背番号の歴史は少し変わっていて、
『4』
がピッチャーの背番号になる時があります。

かつて、
外国人ピッチャーで、沢村賞を受賞した、
バッキーになぞらえて、

藪恵壹
キーオ

などが背負いましたが、
それが続くかと言うとそうでもない。

『1』もそう。
野田、中込、谷中などの投手もつければ、
オマリーや弘田などの好打者もつける。

永久欠番で、
『10』『11』はあるものの、

それ以外で、
「この背番号はある選手のイメージを受継ぐ」
的な背番号を強いて挙げるとすれば、

『31』掛布雅之

くらいかと思います。

ですが、その掛布のあとに、
その背番号に見合う選手は現れていないのが、
現状かと。


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<パリーグ>

【西武】

西武は黄金期のイメージがありましたが、
近年はそのイメージを一蹴。
イメージをなくそうとすら感じます。

かつてのレジェンドになぞらえた、
背番号は今ではあまり見当たりません。

かつて、
中島が『3』をつける際、
清原の呪縛がありましたが、

それ以降、
逆に清原のイメージはなくなりました。


【ソフトバンク】

こちらも南海、ダイエーから、
親会社がコロコロ変わってしまい、

かつての、南海のレジェンド
『21』杉浦
『19』野村

も、今は昔。

ソフトバンクにおいては、
背番号の思い入れみたいなものは、
あまりありません。

『52』川崎宗則…確かに空いていますが、
弱いですね。


【日本ハム】

日本ハムにおいては、
メジャーに旅立った2選手の背番号が、
強いイメージを残しています。

『11』ダルビッシュ、大谷翔平

そんな中、
2018ドラ1の吉田輝星が
『11』を射止めるのでしょうか?


【ロッテ】

かつてのロッテオリオンズ時代には、

『8』有藤
『6』落合
『29』村田兆治

とレジェンドが背負った背番号が、
ありましたが、
最近では、あまりその背番号に対する重み、
感じられないように思います。

今後は、
『9』福浦
あたりの背番号がレジェンドになる可能性が、
あります。


【オリックス】

オリックスと言えばなんといっても、

『51』イチロー

この背番号、
イチローがメジャーに行ってから、
空き番号になっていますが、

彼の功績が偉大すぎて、
おそらく、
今後、誰もつけることはできないでしょう。

また、
オリックスも身売り組の一つ。
前身の阪急では、

『7』福本豊
『17』山田久志

と永久欠番級のレジェンド背番号でしたが、
オリックスとなってからは、
これら番号を崇拝することはありません。


【楽天】

楽天と言えば、
24勝0敗でヤンキースに渡った、

『18』田中将大

この背番号も、
ちょっとつけづらい感はありますが、

超大型新人投手あたりを、
クジで引き当てる…でもない限り、
田中以外の背中には収まらないでしょう。



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最後に

長くなりましたが、

プロ野球の背番号には、
野球界やチームの伝統など、
数字だけでは語れない想いや魂みたいなものが、
宿っているものもあります。

そして、
その背番号を背負うことで、
代々伝統を引き継いで背番号の重みを増していくものもあります。

しかし、
今後はイチローや松井秀喜みたいに、
その数字が名前を表すような背番号も、
増えていくのではないでしょうか。

例えば、
2018年中日のドラ1鈴木投手が希望した背番号が、
『46』

つまり、
『46』といえば中日の鈴木
と言える、

過去にとらわれない新しい背番号像が、
今後確立されていくのではないでしょうか。



日ハムの清宮の『21』もいい数字です。

背番号論ではありませんが、
各球団の思い入れが見え隠れする背番号は、
実に奥が深い。



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