運動会でママさんたちの悩みのタネは、
お弁当作りではないでしょうか。
当日の朝全部一から作るのは大変。
だから前の日に作っちゃいたい!
わかります…
全部が全部前の日にというのもね。
やはり、
前日から作って良い物、悪い物あります。
そんなことを踏まえながら、
現役和食料理人が、
お弁当作りに活かせる、
料理のコツを教えちゃいましょう。
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お弁当作りは前日仕込みが楽
運動会などで、
いつもより多いお弁当を作る場合、
当日の朝に、
一から全部作るのはかなり大変です。
そうなると
前日から料理を仕込んだ方が楽です。
でも、
「どこまでやっていいの?」
という疑問を持たれている人も多いようで。
というのも、心配な点は、
・味が落ちるのでは?
・すぐ悪くなってしまうのでは?
ここらへんですよね。
これら問題をおさえつつ、
料理人目線でのコツや準備方法を
お教えしますよ。
前日から作って良い物、悪い物の考え方
まずは、
前日から作って”良いもの悪いもの”
を知るところから始めましょうか。
前日から作って大丈夫なもの
これ言い換えれば、
・美味しくなるもの
・あまり味の変化がないもの
・状態の変化があまりないもの
これらに当てはまるものが、
前日から作っても大丈夫です。
その逆で、
<前の日から作らない方がいいもの>
・前日から作る事で傷みやすいもの
こかういう基準で見ると、
分かりやすいかと思います。
では、
もっと具体的に見ていきましょうか。
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前日から作って大丈夫なもの
まずは
<卵焼き>
これは作り置き大丈夫です。
もちろん焼きたての方が美味しいですが、
食べるのはお昼。
となると、
当日の朝焼くのと、前日に焼くは対して変わりません。
と、
ここで料理人からの一言
卵に少し出汁を加えて焼くと
ふっくら仕上がるのですが、
この時、
水溶き片栗粉 を少し加えて焼くと、
次の日も、
卵の水分が逃げずふっくら持続です。
そして一つだけ注意点。
それは、
しっかり焼く事です。
一番ダメなのが半熟状態。
半熟=半生
つまりは、
生の状態で何時間も置いておくのが良くありません。
むしろ危険です。
なので、
お弁当の卵焼きはしっかり焼きましょう。
<煮物>
筑前煮や野菜を炊いたものは、
あらかじめ作っておくと、
味がしみ込んで美味しくなります。
ここで料理人からの一言
お弁当に入れる煮物の味付けは、
しっかり味付けしましょう。
ここで言うしっかりとは、
”少し濃いめ”
薄味より濃い味付けの方が、
腐りにくいです。
あとやっては行けないのが、
1度温めて、
冷ましきらないうちに、
お弁当箱に詰め込んでしまう事。
腐る=菌の繁殖しやすい温度が、
簡単にいうと”ヌルい”温度。
これがよくありません。
前日に作って冷蔵庫で冷まし、
冷たいままお弁当箱に入れてしまう。
これがベストです。
<鶏の唐揚げ>
本当に美味しいのは
もちろん”揚げたて”ですが、
お弁当に入れる時点で、
”揚げたて”は無理です。
では、
「朝揚げる方がいいのでは?」
とも思いますが、
下味を漬ける時間がカギなのです。
醤油やみりんなどを
長い時間つけ込むと、
肉が固くなってきてしまいます。
しかし、
下味をつけてせめて30分は
置きたいです。
そうなると、
前日に味付けした肉を、
その時点で揚げてしまった方がいいです。
実際、食べるときには、
前の日揚げても、
朝揚げても変わらないです。
他の料理でもそうですが、
”揚げたて”、”作りたて”での
美味しさがもとめられないので、
前日に作って、
しっかり冷ました料理を詰め込む方が、
衛生面でも安心です。
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前日から作らない方が良いもの
<おにぎり>
なぜ
「おにぎりを前の日からにぎらないのか?」
それは、
お米が冷めると固くなって、
美味しくなくなるからです。
ですので、
おにぎりは当日にぎる方がいいです。
ここで、
にぎったあとはしっかり冷ますのですが、
イメージは
”しっかりあら熱を取る”です。
冷蔵庫に入れて、
冷たくなるまで冷ます必要はないです。
あと
お弁当にあまり入れたくないものは
”ポテトサラダ”
これは、
腐りやすい料理で、
あまりお弁当におすすめしないです。
ポテサラはなぜダメなのか?
こちらに詳しく書いてあります。
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さいごに
私も年に何回か、
息子のお弁当を作るのですが、
はっきり言って
お弁当作りは難しいです。
「何が難しいのか?」
と言いますと、
あの決められた狭いスペースで、
(特に幼稚園児の弁当箱の小ささ)
色々なモノを、
詰め込み表現すること。
私の場合は、
色々なモノ詰め込もうとし過ぎて、
何が何だか、
分からなくなってしまいました。
料理をあの”スペース”で表現する技術に、
料理人でも、
ママさん方を尊敬しちゃいますね。
私は、
お母さんたちは
”お弁当”作りのプロだと思っています。
そう、
”プロ”に対しておこがましいのですが、
お弁当作りに
”料理人の知恵”加われば、
鬼に金棒です。
でも本当、
毎日毎日ご苦労様です。
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コメント
前日におかずを作り、冷蔵庫に入れようと思います。
6月に運動会があるのですか、お弁当を持参する時に、保冷剤と保冷バックを使用した方がいいですか?
おかずが冷えすぎて、まずくなることはないですか?
おにぎりは、当日ラップで握るつもりですが、一端ラップからおにぎりを外して、冷ましてからラップに包んで持参する方がいいですか?
それとも、ラップで握ったまま、冷ましてお弁当箱にいれるといいですか?
あり様
ご回答遅れまして大変申し訳ございません。
もしまだ間に合うようでしたら、参考になさってください。
・食べ物が腐る温度=細菌が増える温度
というのが、だいたい35℃前後(15℃~40℃)
・時間にして2〜3時間で、
食中毒を起こすだけの細菌の量になる
と言われています。
そこで食材を冷やすということは、
”この危険な温度帯を短い時間にする”
という意味合いになります。
6月でしたら、
気温が35℃以上になることはまずないとは思いますが、
お弁当やおむすびが熱い状態で密閉してしまうと、
35℃の温度帯にいる時間が長くなり、
腐ってしまうことが考えられます。
ですので、
お弁当やおむすびを作ったら、
まず一度、粗熱がなくなるまで冷ます。
この食べ物を腐らせる細菌が増えるのに適した温度は、
15℃~40℃
ですので、この温度以下にはしたいです。
それから蓋やラップをする。
冷やしすぎると、
食材は硬くなりますが、不安でしたら、
しっかり冷ました方が安心です。
保冷剤は、
6月でも使った方が間違いないでしょう。