美味しいのにもかかわらず、
少し”覚悟”が必要?な食材
牡蠣
「”あたる”のは、その日の運が悪いから…」
なんて言わないで、
しっかり原因や対処法を知っていれば、
怖くありません。
実のところ、
牡蠣にあたる原因にも旬?があるのです。
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牡蠣にあたって症状の出る時間
結論から申しますと、
時間:食後2時間~36時間で症状
症状:下痢が特徴的で必ず腹痛とセット
<冬場>
時間:食後12~48時間に症状
症状:突然の嘔吐や激しい下痢。
一概には言えませんが、
このような傾向があるようです。
ここで注目したいのが、
夏場、冬場、
とで発症時間に差があること。
その理由はズバリ
”旬”
にあります。
牡蠣の種類と旬
まずは、
牡蠣の旬を知ることから。
一般的に、
我々が言う『牡蠣』というものは、
・岩牡蠣
(その名の通り、
殻も岩のようにゴツく、実は大きくクリーミー)
に分けられます。
それぞれの牡蠣の旬は?
と言いますと、
・真牡蠣=秋冬=11月~4月(特に2月~3月)
と違いがあります。
旬=美味しい時期
ですが、
この要因として”産卵”が大きく関係してきます。
<岩牡蠣>
産卵時期=6月〜10月
産卵前にたくさん栄養を蓄えます。
そして、
産卵量が少ないので、
産卵で身が痩せるといったこともなく
7月~9月の時期が大きく太った、
いわゆる”クリーミー”な牡蠣に出会えるのです。
<真牡蠣>
真牡蠣は、
産卵直前・直後が頂けません。
産卵が近づき、
精子や卵を持ち始めると出荷されません。
また、
真牡蠣は産卵で身が痩せてしまいます。
ですので、
産卵が終わり、
次の産卵に向けて栄養を蓄えきった、
冬場の2月~3月が、
美味しく食べられる時期となります。
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牡蠣で”あたる”原因とは?
牡蠣であたる原因として、
大きく分けますと、
・腸炎ビブリオ
・貝毒
というものが挙げられるのですが、
それぞれ引き起こす、
食中毒にも、
その時期の”旬”というものがあります。
・腸炎ビブリオ=夏場
・貝毒=3~5月、10~11月
ここから、
牡蠣であたらない為の対処法が見えてきますね。
・腸炎ビブリオ
冬場に食べる真牡蠣で気をつけたいのが、
・ノロウィルス
ということになります。
牡蠣の旬とその時期の食中毒が、
連動しているのです。
ですので、
牡蠣にあたらない対策としては、
・腸炎ビブリオ
・ノロウィルス
の対処法を知る必要がありますね。
腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオの特徴は
・真水に弱い
・4℃以下の低温では増殖できない
ですので、
夏場の岩牡蠣を食べる際には、
なるべくなら
中心部を85℃以上で1分以上加熱すること
が望ましいのですが、
生で食べるならば、
◯真水でしっかり洗う
◯4℃以下でしっかり保存すること
が対処法となります。
ノロウィルス
冬場でもうお馴染みの”ノロウィルス”ですが、
牡蠣との関係は、
取れる環境=水質
と関係があります。
牡蠣自体、
1日に300リットルという海水を吸収するのですが、
それと同時に、
良いもの、悪いものも、
牡蠣の体内に吸収されるのです。
その悪いものの一つが、
ノロウィルス
です。
牡蠣の住んでいる場所に、
生活用水などと一緒にウィルスも流れてきたら、
もちろん吸収し、
溜め込んでいってしまうのです。
このノロウィルスも熱に弱いので、
なるべくなら、
中心部を85℃以上で1分以上加熱すること
が望ましいのです。
ちなみに、
店頭で売られている、
『加熱用』と『生食用』の違いは、
実は、
鮮度でなく、
水質で決まるのです。
生食用の牡蠣というのは、
牡蠣が生育している場所の水質調査等を行った結果、
食中毒の原因となる危険性の少ない水質と判断された場所で、
とれた牡蠣のことを指すのです。
貝毒
貝毒に関しましても、
時期があります。
貝毒は
3~5月、10~11月
が危ないと言われています。
そして厄介なのが、
加熱しても毒素は消えないということ。
基本的には、
定期的に貝毒の調査が行われたうえで、
出荷されていますが、
この時期は食するのを避けるのも手段の一つです。
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最後に
おさらいしますと、
夏場には腸炎ビブリオ
冬場にはノロウィルス
といった、
その時期特有の菌にあたる可能性があり、
それら食中毒の対処法を知っておくことが、
牡蠣であたらないための対策になると思います。
牡蠣を食べたく、
また、
どうしても”あたりたくない”
というのであれば、
やはり、
加熱して食べるのが、
一番安全な方法かと思います。
美味しいものを食べても、
食中毒になってしまっては元も子もありませんからね。
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