コンビニのおでんが夏の暑い時期から販売開始される理由とは?

料理


なんでクソ暑い8月からおでんなのさ?

真夏のコンビニで見かける、
季節感を無視した⁈違和感、

おでん

セミも鳴く、
汗ダラダラの8月にコンビニ各社、
店頭に並ぶ謎のおでん??

そこには季節感など全く関係ない、
コンビニ戦略が存在します。


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いつから?誰が?夏おでん?その理由

そもそも、
コンビニの夏のおでんが始めたのは、

セブンイレブンが、
1990年代前半くらいから始めた
と、言われています。

一見”どうしちゃったの?”的な夏おでん、
ですが、

その販売理由というのが、
“シーズン商品の先取り展開”
という戦略らしいのです。

つまり、
おでん需要が見込まれる、
冬のピーク時から始めるのではなく、

販売ピークをより高くする為に、
その前から始めちゃおう!
という戦略らしいのですが…

それにしたって8月ですからね?
早すぎとちゃいますか?って感じなのですが…


当時、
こうしたおでんの早期展開は、
本部指導の優先順位の一番になっていました。

各社のエリア統括マネジャーなどが、
高い人事評価を得る為に、
これらをしっかり徹底させた結果が、

夏おでんを定着させた背景なのです。


そして、
「セブンが変なこと始めたけと、
うちらもやらないと…な」

みたいな感じで、
他のコンビニ他社もそれに続けと始めた。

これが日本列島、
真夏のおでんが季節感のない風物詩となってしまった理由です。

しかし、
”意外にも夏におでんというのは、
割と理にかなっている”ということを証明するデータがあるのです。


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夏におでんを売るべくデータと根拠

実は意外なデータがあります。

というのも、
コンビニのおでんが最も売れる時期というのが、
なんとなんと、

9月~11月なのです。

その中でも売り上げのピークは、
10月下旬~11月第2週頃。

これ意外じゃないですか?

おでんはもはや、
真冬の食べ物じゃないのです!

むしろ”秋の食べ物”.なのでしょうか?

実は
おでんが食べたくなる”からくり”
というのが、

【体感】

にあります。


”寒くなってから”
食べたくなるのではなく、

”少し肌寒くなってきたな”と感じ始めた、
季節の変わり目、
急な体感温度の変化、

この寒暖の差を感じる頃が、
おでんを食べたくなるピークなのです。

つまり、
真夏のくそ暑いさかりから、
朝晩急にひんやり、肌寒いくらい涼しくなってきた頃

「あっ、おでんいいなぁ」と、
人はおでんを欲するのです。


そういう事を踏まえて、
シーズン商品の先取りという視点で見たら、

暑い暑い8月のおでんというのは、
割と理にかなっていると言えてしまうのです。

では次は、
このコンビニおでんは儲かるのか?
というお話。


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コンビニおでんは儲かる?

シーズン中の1日あたりの平均販売数は、
業界トップのセブンイレブンで約90個
他のコンビニで40個くらいと、
言われています。

このコンビニおでん、実のところ、
なかなか手間やコストがかかります。

・容器や電気代
・人件費
・商品廃棄コスト
・本部へのチャージ

などを考えると、

平均1日100個以上販売しないと、
儲けが出ないと言われています。

なかなか厳しい数字です。


私はおでん屋さんで、
働いた経験があるのですが、

おでんという料理は、
見た目以上に繊細な料理で、

具材によって、
温かい出汁から引き上げたり、
温めたり、味を染み込ませたり、

と、
本来なら付きっ切りの仕事です。

コンビニの仕事は、
これだけじゃないですからね。


フランチャイズの個店では、
セブンイレブンでさえも、
半分以上の店舗が赤字で、

ほかチェーンになると、
ほとんどの店舗で年間通して赤字と推察されます。


販売終了時期は、
オーナーの判断に任されているようですが、
このような実情から、

コンビニおでんは、
8月という早い時期にお目見えし、
一般的に旬な冬には販売終了してしまう(店舗も)
こんな傾向となってしまうのです。

真冬には早々とおでんが終了してしまう店舗が多い
というのも何とも皮肉なものです。


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