ソメイヨシノの寿命で桜がなくなる?お花見も出来なくなるの?!


日本から桜が消える

何やらショッキングなテーマですが、
実際想像してみると、
日本人としてかなり寂しいお話ではないかと思います。

「そんなことあるわけないでしょ」

いや、
これが無くはないお話なのです。

スポンサードリンク

桜がなくなる理由はソメイヨシノ?

桜がなくなるその理由に、
ソメイヨシノとの関係があげられます。

桜といっても、
当然いくつもの種類があるのですが、

実際、
日本にある桜の木の8割はソメイヨシノ
であると言われています。

現在我々が口にし、目にする”桜”というものは、

桜=ソメイヨシノ

と言っても過言ではないのです。

では、なぜ、
桜がなくなる理由がソメイヨシノなのか?
それには幾つかの理由があります。

まず一つに、
ソメイヨシノ60年寿命説
です。

次に、
病気、害虫
です。

スポンサードリンク

ソメイヨシノ60年寿命説

江戸時代中期-末期
エドヒガンとオオシマザクラの雑種の交配で生まれた
ソメイヨシノ。

そう、ソメイヨシノは、
野生で自然に生れた種ではない桜なのです。

そして、桜の種類の中でも 
ソメイヨシノは他の野生種と比べて、
高齢の木が少ないと言われています。

そこで囁かれているのが、
ソメイヨシノ60年寿命説

「ソメイヨシノは生長が早いので、その分老化も早い」

という説もあり、

”10年程度で根を張り、
40年くらいで次第に樹木が弱り始め、
50年すぎると幹の内部が腐りやすくなる”

とのことです。

仮にこの説が正しいとすれば、

明治以降に広まり、
第二次世界大戦後、爆発的な勢いで、
植樹され全国各地に広まっていったとされる、
ソメイヨシノ

その平均寿命を迎える時期に、
もうすでに差し掛かっているわけです。

全部が全部一気に、
寿命を迎えるとは限りませんが、

明治時代から戦後に植えられた、
日本の桜の多さから見ても、
そろそろ限界の時期に来ているようです。

また、
その時間の経過に伴う環境の変化も、
決してソメイヨシノにとって、
良好なものではありません。

街路樹として多用されているソメイヨシノは、
根の周辺まで舗装されていたり、
排気ガスなどで散々痛めつけられてきました。

また、
公園など根を踏み荒らされやすい場所に、
植樹されているということが多いことも、
桜にとってあまり好ましくない環境。

これらが、
寿命を短くしている可能性も指摘されています。

それに加え、
ソメイヨシノは他の桜と比べて、
”特定の病気に掛かりやすく環境変化に弱い”
というのも特徴。

近年、
ソメイヨシノの天敵とされるのが、

てんぐ巣病と
クビアカツヤカミキリという害虫

です。

これらによって、
全国各地で被害報告が相次いでおり、
ソメイヨシノの枯死や伐採が増えています。

ソメイヨシノが病気や害虫に弱いのか?
それとも、
寿命で病害虫に弱くなっているのか?

以前ニュースで、
国立市の桜の名所、
”大学通りの桜”が3本台風24号の影響で倒れたとありました。

一つの台風で3本倒れますかね?

実は桜並木の約4割の桜が、
樹木医の調査で健康状態に何らかの問題があると、
診断されていました。

とにかく、
今がソメイヨシノの過渡期を迎えようとしているのです。

スポンサードリンク

本当にお花見ができなくなる?

とはいえ、
例えソメイヨシノの寿命が60年であったとしても、

そのまま指をくわえて時間が過ぎるのを待つ、
ということはありません。

現在、
注目を集めているのが

ジンダイアケボノ

と呼ばれる新種の桜です。

てんぐ巣病に強く、
開花時期もソメイヨシノに近く、
花の形もよく似ています。

強いて挙げるとすれば、
花の色が若干濃い(ピンクが強い)かと。

最近の傾向として、
ソメイヨシノの代わりに、
ジンダイアケボノを植え替える動きも盛んのようです。

とりあえず、
お花見が消滅
という事態は免れそうですね。

スポンサードリンク


コメント

タイトルとURLをコピーしました