ニュースで取り上げられる台風情報で、
「強い」とか「猛烈」
とか、何気なく耳にしている言葉。
実はこれが、
台風の強さの階級
であるのをご存知でしょうか。
また、これとは別に、
「大きさ」
を表すものも存在します。
そんなややこしい、
台風の強さや大きさの表現や、
それら階級の違いなどを
還暦を迎えたオカンでも、わかりやすく、
説明していきたいと思います。
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台風の強さと大きさの表現と定義
台風で混乱しがちなのが、
”強さ”と”大きさ”
です。
一見同じようにも見えるこの表現、
基準となるものが違います。
台風の大きさ=台風に伴う風速15m/s以上の領域(強風域)の半径
そうか!
”台風の強さ”って
最大風速なんですね。
と、わかったような気になりますが、
ここで終わってしまうからわからなくなる!
…じゃあ、最大風速って何?
うっ…説明できない。
では、ここもっと掘り下げましょう。
台風の強さとは?
最大風速とは、
基本的に『風速』とは10分間の平均風速のことを指します。
そして、
これらから”コレ”が容易に想像つきます。
瞬間最大風速
これは平均値ではなく、
ある時間中に得られた最大の値
つまり、
その時間内に一番強く吹いた風
を指します。
もう一度整理しますと、
瞬間最大風速=平均ではなくその期間内で一番強く吹いた風の値
さあ、やっとスタート地点に立ちました。
”台風の強さ”を表す基準は
最大風速です。
つまり、
台風の強さは最大風速の大きさで決まるのです。
では、次に、
台風の強さを表す呼び方に階級があります。
な・の・で・す・が、
一見、普通すぎて、
さらりと聞き流してしまいそうな表現でして、
これがまた、わかりにくいのです。
その階級というのが、
・非常に強い
・猛烈に強い
これが階級だったのです!!
何気なく聞いていた台風情報で、
確かに”強い台風”とか言ってますけど…
これが台風の強さを表す”単位”だったなんて…
わかりにくいです、本当。
ちなみに、
この階級に風速を当ててみますと、
非常に強い=44~54m/s
猛烈に強い=54m/s~
なんと!具体的に数値が決まっちゃってるんです。
「あっ、今”強い”って言ったから、風速は33~44m/sか..」
な〜んてわかる人いますかね?
やっぱりわかりにくい!
ですので、
その風速が具体的にどのような風なのか?
で、見ていきたいと思います。
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風速の目安
では、
風速ごとにどのようなことが起こるのか?
具体的に見ていきましょう。
そして、
その風速を台風に当てはめてみると、
台風の怖さがよりわかってきます。
・速さの目安は一般道路の自動車と同じくらい
・風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない。
・取り付けの不完全な看板やトタン板が飛び始める
<風速15~20m/s>
・速さの目安は高速道路の自動車ぐらい
・風に向かって歩けず転倒する人も。
・小枝が折れる。
・ビニールハウスが壊れ始める。
<風速20~25m/s>
・意識して身体を確保しないと転倒する。
・銅製シャッターが壊れ始める。
・風で飛ばされた物で窓ガラスが割れる。
<風速25~30m/s>
・速さの目安は特急列車ぐらい
・立っていられない。屋外での行動は危険。
・木が根こそぎ倒れる。
<風速30m/s~>
・屋根が飛ばされたり、木造住宅が全壊する場合も。
つまり、
”猛烈”でなく”強い台風”
であってもかなり危険ということです。
現状として、
日本に訪れる台風は殆ど”強い”台風で、
“非常に強い台風”の以上の状態で上陸した例は
滅多にありません。
先日の、台風21号(2018年)が、
1993年の台風13号以来25年ぶりというくらいの頻度でしか
日本列島に上陸していません。
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台風の大きさの階級
台風の大きさは、
台風に伴う風速15m/s以上の領域(強風域)の半径
に応じて定められるということでしたが、
こちらも”お粗末”な表現がなされています。
大型=500km以上〜800km未満
超大型=800km以上
ですので、
まとめますと、
『大型で非常に強い台風』
というのは、
風速15m/s以上の半径が500km〜800km、
最大風速44~54m/s ある台風
ということを表していたのです。
…こんなん、わかるかい!
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最後に
何気なく聞いていた台風情報ですが、
”強い”とが”大型”
という言葉の裏には、
ちゃんとした数値が決められているのでした。
「ああ、強いんだな…」
「大型ね」
それだけじゃないんですよ。
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