東京オリンピックボランティア募集要項が酷い!大学生よ!まだ参加すべきではない!

イベント

『ブラックボランティア』
『やりがい搾取』

ブラック企業のごとく、
東京オリンピックのボランティアに”ブラック”の文字が…。

そうなんです。
今回のボランティアはそれほどヒドいのです。

私は
ただボランティアに参加することを否定しているのではなく、

全く参加者への配慮やそれこそ愛の無い、
こんな条件でやらされるボランティアなんかには参加すべきでは無い
と言いたいのです。

このままでは絶対いけない!

そして、
ボランティアの地位や環境が少しでも変わればと..

今回の東京オリンピックで、
本気でボランティアを考えている人は、
今一度、この記事を読んで実情を知ってもらいたい!

大会まで時間は短いですが、
もう少しボランティアに参加する人たちの活動環境が向上するための、
何かの力になれば幸いです。

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東京五輪ボランティアをすべきではない理由

では早速、その”酷さ”を見ていこう。

参加者の金銭的負担が大きい

発表された募集要項のうち、
「東京までの交通費及び宿泊は自己負担、自己手配」
とあります。

(先日、批判を受けて、
「交通費を一定程度支給する」と一部変更がありましたが)

それにしても、
ボランティア参加者の負担が大きいです。
何せ無償ですからね。

例えば、宿泊に関して、

ただでさえ、
宿泊施設が不足していると報じられている現状で、
ボランティア参加者の分の宿も当然確保は難しいでしょう。

テロなどを想定して、
競技会場はもちろん都内でも厳戒態勢は敷かれるはず。

となると、
簡単に野宿などは到底無理です。

通いで来られる人ならいいですが、
活動期間10日以上を義務付けられていることを考えたら、
最低10日以上の宿の確保は相当難しいでしょう。

都内での宿泊施設の料金相場は、
カプセルホテルでさえ、
一泊5000円はしてしまいます。

都内のビジネスホテルもしかり、
○パホテルの素泊まりで、やはり5000円くらいです。

仮に仮に宿が確保できたとして、
10日宿泊するとして、滞在だけで5万円

これが1万円のホテルなんて言ったら、
宿代だけで10万円ですよ。

ここから食事やら移動代やらで、
プラスαかかる訳ですから、

「どんだけかかるの?」
って額です。

自己負担にしては優しくない数字です。

また、
”10日以上携わる”
という点で社会人は厳しそうですね。

ということは自動的に学生がメインかと。

となると、
学生に5万円も10万円も負担させるの?
という点も腑に落ちません。

活動期間

まず、実際の活動期間・時間について。

■活動期間
大会期間中及び大会期間前後において、
10日以上を基本とします。

※ 連続での活動は、5日以内を基本とします。

■活動時間
休憩・待機時間を含み、1日8時間程度
※ 大会期間前は、2020 年4月以降を想定しています。
※ 競技スケジュール、活動内容、活動場所等により異なる場合があります。
※ その他食事時間があります。

1日8時間はなかなかガッツリ働きますね。
最大5連勤まで。

もう普通の会社ですね。

しかも、
開催期間は真夏の酷暑真っ只中。

場合によっては、
室内ではなく外に配置されたらそれは地獄。

1日8時間炎天下、
無償での10日間の活動、耐えられますか?

また、ここで、
注目したいのが、
※ 大会期間前は、2020 年4月以降を想定しています。

オリンピック競技大会は、
7月24日(金)~8月9日(日)
ですからね。

なんと4月から、
ちょこちょこ招集されるわけです。

というのも、
スケジュールを見てもらえばわかるのですが、

2019年2月~ オリエンテーション参加
2019年9月~ 期間中順次、研修のお知らせ受取
2019年10月~ 共通研修参加
2020年3月~ 役割・会場のお知らせ受取
2020年4月~ 役割別・リーダーシップ研修参加
2020年5月~ ユニフォーム等受取
2020年6月~ 会場別研修参加

実際は2019年の2月の
・オリエンテーション
から始まっているのですが、

・共通研修
・役割別研修
・会場別研修
・リーダーシップ研修

と、研修の嵐。

これら全てに
参加しなければならないのであります。
参加しないと大会ボランティアとして登録されない、
というから行かざるを得ないです。

そしてもちろん、
オリエンテーション、研修の際に発生する、
交通費及び宿泊は自己負担・自己手配。

旅行気分でいくには回数も多く、
その都度かかる費用だってバカになりません。

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この”ボランティア活動”は就職に有利にならない

ここで、
履き違えている人がいるのが、

『東京オリンピックのボランティアが、
就活に有利にはたらく』

という点。

東京オリンピックのボランティアは、
災害などで行われるボランティアとの質が、
全く違うということ。

災害ボランティアは、
突発的な災害に対し、
被災地での手助け、公共の福祉に貢献しており
利潤追求はもちろんしていません。

そういった活動をすること自体は、
大変素晴らしいことですが、

そもそも、
『ボランティア活動が就職に有利か?』
などと考えていること自体が間違いであって、

ボランティア活動に”内定”という、
見返りを求めている下心が見えた時点で、
私が面接官ならマイナス査定ですね。

当然、
東京オリンピックのボランティアを、
やったからといって、

就活が有利に進むということは、
ありえませんね。

無償でやるな!お金は”あるところ”にある!

では、
東京オリンピックを運営するに当たって、

ボランティアを無償でやらないといけない程、
お金が無いのか?

もちろん答えはNO。
むしろ、
あるところにはあるのです。
しかも、沢山。

東京オリンピックは巨大な商業イベントです。
あるところに、
莫大な広告収入が入り込んで来ます。

これで莫大な利潤を上げているのが
組織委員会であり、
スポンサーを取り仕切る広告代理店、
つまり電通です。

すでに
4000億円以上のスポンサー収入
が、あると言われています。

これだけの資金がありながら、
大会ボランティアを無償で働かせるのは、
絶対おかしい!

別に、
このボランティア活動で一儲け!
なんて考えている人なんていないのです。

全額とは言いませんが、
せめて、
ボランティア参加者負担の半額くらいの、
手当ぐらい出せないものでしょうか。

仮に、
8万人が10日働くとして、
一日5,000円支給したって、

40億円です。

4000億持ってんでしょ。
そのうちの40億ですよ。

これがコスト削減というなら、
言語道断。

もう少し、
働く側のことを考えて頂きたい。

別に現金でなくてもいいのです。
それだけスポンサーがついているのなら、

例えば、
『飲み物チケット』みたいなものくらい、
提供できないものでしょうか?

炎天下での水分補給できれば有り難いはずです。

・都内の飲食店〇〇円まで使える食事券
・都内一日フリー切符
・電子マネー、ポイント支給

スポンサーの力でこのくらいは、
支給してあげられないのでしょうか?

そして何より一番の問題が、
メディアがこの事を取り上げない
という点であります。

日本の大手新聞社5社も、
スポンサー契約を結んでおり、

大会組織委員会や電通のこのようなやり方に、
深く突っ込めないのです。

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最後に

今回の東京オリンピックに関しては、

エンブレム問題から始まり、
国立競技場問題
3兆円大会費用問題
ボランティア制服問題
夏の暑さ対策問題
サマータイム導入問題

そして、
ボランティア問題も含めて、

『東京オリンピックは本当に大丈夫か?』

そう思ってなりません。

ボランティアに関してだけ見たって、

このままでは、
ボランティアは集まらず、
大会運営に支障をきたすのではないか?
と、感じてしまいます。

私の知り合いの、
ちゃんとお給料が支給されている会社の、
アルバイトでさえ、

「自分に合わないな」
と思ったら次の日から突然来なくなるそうです。

これが、
暑くて、つらくて、
しかも、お金をもらっていない…

もう先が見えてしまいますよね。

そうならない為にも、
大会組織委員会は労働条件を改善すべきだと思います。

なので、
東京オリンピックのボランティアには、
この粗悪な条件が改善されるまでは、
参加すべきではない、

と言いたいのです。

兎にも角にも、

やり甲斐だけを優先させて、
無償で働かせるやり方に、
疑問を持ってもらいたいのです。

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